両俣小屋のこと

両俣小屋は
野呂川上流の左俣と右俣の出合から下流へ約300メートル程の左岸にポツンと佇んでいます

小屋の標高は
約2000メートル

水が豊富で
テント滞在はもちろん 小屋泊でのんびり過ごしたい
あくせくしない山あるきをと云う方にはもってこいの環境が揃っています

宿泊収容人数は約30人 テントサイトは約40張です

両俣小屋から
仰ぎ見ることはできませんが小屋の正面方向(東側)が北岳方向です
沢(野呂川)を挟んで対岸へと落ちている尾根が そのまま中白峰沢ノ頭を経て北岳へと続いていると云うことになります

小屋の背後には仙塩尾根へと続く森が小さな建物のすぐ際まで迫っています
本当に ”手の届く森” と云えるそんな位置関係です

実際に小屋へ訪れたことのない方がこれを読んだら 眺望が望めない閉ざされた辺境の地かと
きっとそんな印象を受けるかもしれません
しかしそんな心配は無用です 谷間は大きく開けてそしてとても明るい所です
朝に夕に外へ出て南東方向を眺めてください
右俣の谷間から大きな山容の美しい間ノ岳のが望めます
お天気次第ですが 見えれば間違いなく ”これだけで充分” と思うはずです

両俣小屋